TCB40'sは、TCBが所有しているセットアップから細部に渡り、トレースして完成したものになります。 大戦モデルの生地は、古着から糸を解き、糸の繊維レベルから解析した14ozの生地となります。イースタンメンフィス、ニューオリンズ、テキサスの3種の米綿の配合と機械の設定で、自然なムラがある生地です。井上社長が改めて大戦モデルの生地を触った際に感じた生地のコシを再現するため、強撚ネップ糸と綿葉カス入りで紡績されています。コットンも現在では品種改良等により白度を増した綿花が主流となり、白度が高い=良いコットンと定義されがちですが、当時のクリーミーな、くすんだような色を再現するためのコットン配合となっています。硫化など混ぜ物のない濃いインディゴ+ピンクのセルビッチカラーのTCBオリジナル生地となります。 大戦モデルの特徴的な、物資の統制や作業の効率化による簡素化も徹底してリプロデュースされています。当時のベテランの縫子であった人たちも戦場にて使用する軍服などを作ることから、素人同然の方達が縫っていたと言われています。